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ノンテクは医療介護業界の救世主

ノンテクは「言うは易し、やるは難し」を医療介護むけに素晴らしいほど良くデザインされている。深めていくほど、その凄さがわかる。

よくある企業コンサルタントを軽く超えるデザイン。「元々の現場に蔓延する空気、実際の患者との物語、変わらないチーム医療の質」それらを変えるための本質を「何が正しいかの理論」を超えて「実際に役に立つまで体現」できるように極められている。

マネジメントを考える時、「時間」は唯一無二の限られた資源。専門職スキルは、理論武装で保身に回るため「足し算のセルフマネジメント」を勝手に学んでいる。限られた時間を判断軸にした時、引き算がどれほど重要になってくるかを学ばない。

本日は緩和ケア研修会へ参加。緩和ケアでは、「患者の残り限られた時間」に対する引き算で動く。というか周りはその軸で働かざるをえない状況になる。「エビデンス」や「芸術に値段をつける」作業より、「手作りの納得感」がチームの共通価値になる。どれだけローカルに最適化するかが問われてくる。しかし日本の制度では「プロセスよりもアウトカムを重視した制度」であるため、グローバルにも一貫性がないと生き残れなくなる。今後の病院施設経営には、そんな波が満を持して押し寄せてくる。それが病院や施設の倒産に直結する恐れも十分にある。そんな時、ノンテクという共通言語が救世主になる。

 

益山 康秀